シュミット氏の講演の補足

シュミット氏はタリンマニュアル(NATOのCCD COEが検討してきたサイバー戦についてのマニュアル)の監修者
シュミット氏は1979-1999年、米空軍の情報将校で判士/法務官?(intelligence officer and judge advocate)。現在は米海軍大学の教授

自律兵器システムの定義
一旦起動したら、人間の操作員の介入なしで目標を選択して目標に向かうことができる兵器システム。

一例として機雷やCIWSを紹介

国際法:人道に反する兵器は破棄されるべき?


非人道的兵器
・システム自体が法律に違反
・法律上許される兵器の違法な使用(区別、攻撃に先立つ警告、比例性、疑念)
・サイバー兵器についても例外なしに適用される

・システム自体が法律に違反
 ・余分な怪我や不必要な苦痛
 ・制御できない効果
―自律的かどうかは問題でない:兵器に依存(マルウェア)

違法な兵器
・特定の軍事目的へ指向できない
○要求事項:兵器を使用が意図された環境(砂漠、都市、ネットワーク、その他)で指向できる。
○批判家は市民と軍人の区別がつかないと主張
 ・全てのシステムが対人向けではないし、目標の区別ができるものでもない。
 ・目標の識別技術に依存(自律ではないという事実)
 ・使用が想定される環境に依存
*ケースバイケースの分析が必要:システムが、どんな環境で、何をするようにプログラムされているか?

違法な使用:区別
・区別:市民と戦闘員及び市民の施設と軍事施設の区別
○市民や市民の施設を攻撃しない(may not)
○無差別に兵器を使わない
 ・例えば、その能力に基づいて区別できない自律兵器の使用
 ・結論:自律兵器システムは違法または合法の両方で使用される

違法な使用:現実的な注意事項
・要求
○目標を確認すればすべてが現実的
○現実的ならば、警告しなさい
○軍事的優位性を犠牲にしない範囲で、可能な限りCDを最小限にする兵器を選択
○軍事目標が選択肢となっている場合は、CDを最小限とする目標を選択。

攻撃に際しての注意(続き)
・搭載または外部センサーの最大限の活用が必要
・状況の中で他の兵器が使用でき、CDが少なくて済む場合はAWFを使わない
・CDを減少させ、その使用が現実的であればAWSを使う
○例えば:サイバースペース対航空攻撃のAWS
・注意:破棄(Ban)はAWSを在庫から無くすること

違法な使用:比例の原則
・民間人と民間のオブジェクトへの予想される巻き添え被害(障害/損傷が)予想軍事優位に対して過剰であるときの攻撃を禁止
・自律の主要な挑戦
○巻き添え被害の回避:CDEMと同等な使用
・軍事的優位性は主観的でコンテキスト固有

比例の原則(続き)
・比例の原則が問題でなければ使ってもよい
○市民・市民の施設が不在のエリアやネットワク
○非常に精密な狙いが可能
○状況の中で、事前にプログラムした値が妥当
・”ダイヤル可能”なシステムが進化する戦場に合うか?
・注:比例の原則は、人間にとって最も難しい戦場での決心事項



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です