CyCon2013」カテゴリーアーカイブ

シュミット氏の講演の補足

シュミット氏はタリンマニュアル(NATOのCCD COEが検討してきたサイバー戦についてのマニュアル)の監修者
シュミット氏は1979-1999年、米空軍の情報将校で判士/法務官?(intelligence officer and judge advocate)。現在は米海軍大学の教授

自律兵器システムの定義
一旦起動したら、人間の操作員の介入なしで目標を選択して目標に向かうことができる兵器システム。

一例として機雷やCIWSを紹介

国際法:人道に反する兵器は破棄されるべき?


非人道的兵器
・システム自体が法律に違反
・法律上許される兵器の違法な使用(区別、攻撃に先立つ警告、比例性、疑念)
・サイバー兵器についても例外なしに適用される

・システム自体が法律に違反
 ・余分な怪我や不必要な苦痛
 ・制御できない効果
―自律的かどうかは問題でない:兵器に依存(マルウェア)

違法な兵器
・特定の軍事目的へ指向できない
○要求事項:兵器を使用が意図された環境(砂漠、都市、ネットワーク、その他)で指向できる。
○批判家は市民と軍人の区別がつかないと主張
 ・全てのシステムが対人向けではないし、目標の区別ができるものでもない。
 ・目標の識別技術に依存(自律ではないという事実)
 ・使用が想定される環境に依存
*ケースバイケースの分析が必要:システムが、どんな環境で、何をするようにプログラムされているか?

違法な使用:区別
・区別:市民と戦闘員及び市民の施設と軍事施設の区別
○市民や市民の施設を攻撃しない(may not)
○無差別に兵器を使わない
 ・例えば、その能力に基づいて区別できない自律兵器の使用
 ・結論:自律兵器システムは違法または合法の両方で使用される

違法な使用:現実的な注意事項
・要求
○目標を確認すればすべてが現実的
○現実的ならば、警告しなさい
○軍事的優位性を犠牲にしない範囲で、可能な限りCDを最小限にする兵器を選択
○軍事目標が選択肢となっている場合は、CDを最小限とする目標を選択。

攻撃に際しての注意(続き)
・搭載または外部センサーの最大限の活用が必要
・状況の中で他の兵器が使用でき、CDが少なくて済む場合はAWFを使わない
・CDを減少させ、その使用が現実的であればAWSを使う
○例えば:サイバースペース対航空攻撃のAWS
・注意:破棄(Ban)はAWSを在庫から無くすること

違法な使用:比例の原則
・民間人と民間のオブジェクトへの予想される巻き添え被害(障害/損傷が)予想軍事優位に対して過剰であるときの攻撃を禁止
・自律の主要な挑戦
○巻き添え被害の回避:CDEMと同等な使用
・軍事的優位性は主観的でコンテキスト固有

比例の原則(続き)
・比例の原則が問題でなければ使ってもよい
○市民・市民の施設が不在のエリアやネットワク
○非常に精密な狙いが可能
○状況の中で、事前にプログラムした値が妥当
・”ダイヤル可能”なシステムが進化する戦場に合うか?
・注:比例の原則は、人間にとって最も難しい戦場での決心事項



タリン解放者の記念碑

CyCon2013の講演を最後まで聞くと、タリン解放者の記念碑を訪れる時間がなくなる可能性があり、11時前のコーヒーブレークの時間に、CyCon2013の会場を後にした。
滞在していたホテルまで徒歩で行き、客待ちで並んでいるタクシーへ行きたい場所を告げたのだが、地図を見せても運転手は場所がわからないとのこと。また英語もあまり理解できない様子。1台目は、あきらめて、次のタクシーへ、話しかけたのだが、「X○△XXX○???、、、」。地図を見せてもダメ。ようやくタクシー3台目の運転手が、わかった、、、ということで記念碑の場所の方向に向かった。この運転手も、だいたいの場所はわかったようだが、行ったことはなく、正確な場所は知らなかったようだ。タリンの中心部をちょっとはずれると、舗装はされていたが、道路は曲がりくねってかなりゴチャゴチャしている印象。
記念碑の場所に近いと運転手が思っていたらしい場所に近ずくと、工事中で、その道路には入れないとのこと。やむを得ず、迂回路を探し、運転手が住民らしい歩行者に何事か問いかける(X○△XXX○???、、、)。しばらく走って、墓地らしい石造りのアーチ型のゲートで車は停車し、運転手は、ここで待っているので、この道をまっすぐ進め、、、と。
墓地の正門(?)


左右に墓が並んでいる中をしばらく進むと、道が3方向に分かれていた。運転手の、まっすぐ進めの言葉にしたがって、歩いたのだが、それらしい場所は見当たらない。訪れた墓地は、全体を見渡すことができないような、かなり広い敷地で、数多くの墓が並んでいた。墓地を訪れている人々を見つけて、質問してみるのだが、さっぱり話が通じない。正確に記憶していないが、墓地の中を相当歩き回って、5人以上に聞いてみた。言葉の問題はあるものの、皆さんは非常に親切に対応してくれ、感謝感謝!。中でも、相当高齢なおばーちゃんが、こっちだよ~と、相当な距離を歩いて自ら案内してくれた人もあった。このおばんちゃんは、我々が入ったゲートと別の出入り口近くまで案内してくれて、このゲートの外へ出てすぐだよ、、、というような言葉(not in 英語)を残して去っていった。ここまで、墓地に入ってからすでに30分以上経過していたと思う。早速、そのゲートに向かって歩き、ゲートの外を見渡すものの、木々が生茂っていて、どの方向にあるか、わからない。

どうしても見つからなかったら、この墓石だったということにしようかとJokeのネタに、、、


さらに歩きまわって、相当な時間が経過し、待たしているタクシーが、居なくなってしまうと、次のタクシーが見つかるような場所ではないので、あきらめて帰ろうと、入門したゲートに向かう途中で、墓参りらしい(?)の2人ずれの女性に遭遇。若い(30~40代?)方が少し英語を理解し、記念碑のことも知っているようだった。質問を続けているうちに、この女性も自ら歩いて我々を案内してくれた。方向は、先のおばあちゃんが示してくれたゲートだった。わかってみると、記念碑は、このゲートから歩いて数分の場所にあったのだが、木々に隠れて見えなかっただけだった。
我々が歩き回ったのは、一般人の墓地で、軍人の墓地が別にあって、この中に記念碑が建てられたようだ。(記念碑の周辺に、小さな墓石が見える)




タクシーが待っているかどうか心配しながら記念碑を後にしたわけだが、ちゃんと待っていてくれた!帰りのタクシーの中で運転手から記念碑や2007年のサイバー攻撃のことを聞いてみた。運転手曰く、「まったく影響がなかった。一部のマスコミが騒いだだけ、、、」
どうりで、記念碑(新、旧の場所)を探す過程で、おそらく10人くらいに聞いてみたのだが、ほとんど誰も知らなかったのだ!? ホテルまでもどって、料金を聞いたら30EUR。ホテルから空港までは、もうちょっと距離があって、片道で8EURくらい。ホテル⇔記念碑の往復と、待ち時間を考慮したら、まあ~妥当な料金かも。ちなみにタクシーの近くを走っている車に、トヨタ(カローラ)とホンダが見えた。乗車したタクシーもトヨタ製で、故障がなくて良い、、、と言っていた。

タリン解放者の記念碑(移設前の跡地)

タリン滞在の最終日に、2007年のDDoSアッタクの一因とされる「タリン解放者の記念碑」を訪ねてみた。最初に、移設前の場所へ行くことにした。移設前の場所は、オールドタウンにも近く、我々が滞在したホテルから歩いて20分程度の場所にあったので、CyConの講演が始まる前に見ようということで、早々にホテルを出た。この跡地は、国会ライブラリーと隣接した、小さな緑地となっていて、目印になるようなものは、何も無かった。この地に向かっていく途中で、数人の通行人(タリンの人)に場所を聞いてみたが、現地はエストニア語なので、言語の問題と、そもそも記念碑を知らない人がほとんどで、跡地へ辿り着くのに、少し苦労した。(後になって、この苦労は、移設後の場所を探すことに比べれば遥かに簡単だった、、、)


成田到着

ほぼ予定通り成田到着。フランクフルト空港でも無料のWifiを利用できたが、このblogのURLがDynamicDNSを利用しているためか、フィルタリングされているようで、アクセスできなかった。:-(

3日目の夜(dinner)

エストニアの軍事博物館の中で、ディナーパーティ(バイキング形式)
・ホテルから200人位が徒歩で会場に向かう。所要時間が約45分程度。エストニアでは、この程度歩くのは、あたりまえ??
会場まで案内してくれたガイド

ディナーパーティの会場でアジアからと思われる参加者に声をかけてみた。
・フィリピンから1人(ソーシャル・エンジニアリング)
・台湾から2人(日本の独立行政法人のような組織から)
・韓国1人(女性)
その他
・ロシアから2名が講演(大学教授)があったが、中身は薄かった、、、