無線でAirGapを超える

(その2 Windows10 RS-232CポートのON/OFF)

PCには、Raspberry Piと違ってGPIOのような物理的にアクセス可能なデバイスは用意されていない。そこで、最近のPCの標準装備からはほとんど姿を消したものの、RS232C(特に法人向けのPCには、数年前まで、標準装備されていたように記憶していますが、、、?)ポートには、ハードウェアによるフロー制御に利用可能なRTS端子があることを思い出した。

この端子を、高速でON/OFFすることで、電波として放射できないか、実験をしてみた。RTS端子をオシロで観測した様子。46KHz程度で、周期がかなり変動している。

動画の左側は、Raspberry Pi3のGPIO端子をソフトウエアでOn/Offした時のスペクトラム波形。右側がPCのRS-232C端子をOn/Offした際の、スペクトラム波形。WindowsではOn/Off周期の変動が大きく、スペクトラムが大きく広がっている。

プログラム例


#include <windows.h>
#include<stdio.h>
int main()
{
  HANDLE hComm;
  int Status;
  int n;
  unsigned clockDivisor = 0;
  hComm = CreateFile("COM1",                //port name
                      GENERIC_READ | GENERIC_WRITE, //Read/Write
                      0,                            // No Sharing
                      NULL,                         // No Security
                      OPEN_EXISTING,// Open existing port only
                      0,            // Non Overlapped I/O
                      NULL);        // Null for Comm Devices
  if (hComm == INVALID_HANDLE_VALUE)
      printf("Error in opening serial port");
  else {
      printf("opening serial port successful");
      for(n=0;n<100000;n++){                         // ここのループでRF信号を放射
     	Status = EscapeCommFunction(hComm, SETRTS);  // RTS ON
      	Status = EscapeCommFunction(hComm, CLRRTS);  // RTS OFF
      }
      printf("Done...\n");
      uSleep(5000000);
      }
  CloseHandle(hComm);//Closing the Serial Port
  return 0;
}

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